”市場”と聞くと、威勢のよいセリ(競り)を思い浮かべる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。ここではセリについてのあれこれをご紹介いたします。 |
■ 数字の決め方 | ||||||||||
産地市場 | 全国的な傾向として、お客様が口頭で値段を言ったり、小さな黒板を携帯して値段を書いてセリ人に見せるやり方があります。 掛け声として、「チョンブリ」とか「ガンド」など、その土地土地によって違います。 |
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消費地市場 | 全国的な傾向として、あらかじめ指で数字の表示を決めておき、その指をセリ人がみて判断します。
1〜9の指の表示は決まっていますが、補助単位は決まっていないようです。 そのときの商品の相場・数量などセリ人とお客様の間の経験で暗黙の了解となっています。 |
■ 数字の動き 地方や市場ごとに、いくつか数字の動きが異なる競りを行っています。 |
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上げ競り | オークション形式。セリ人が値段を上げていき価格を競わせる。 |
下げ競り | セリ人が提示した価格から、お客様が欲しい値段まで下げて競わせる。 |
一発競り | お客様が欲しい値段をアピールして、セリ人がそれを見て一番価格の高い人に競り落とす |
■ セリの種類 地方や市場ごとに、様々な種類のセリが行われています。これといった、形式はありません。 |
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お客様の前に一品ずつ品物を見せて行うセリ (固定セリ) |
主に、青果のセリで行われる。 お客様が多く、品物が小型・軽量の場合に行われることが特徴 |
商品を見てから場所を変え、その場に商品を置かないで行うセリ | 主に、水産市場の大口(物量が多い)なセリで行われる。 (例)築地市場のマグロ 商品を品定めして、場所を変え、商品を番号に置き換えて行われる |
人が商品の前まで移動して行うセリ (移動セリ) |
青果・水産どちらの市場でも行われる |
人の前を商品がベルトコンベアで移動してくるセリ | 主に花卉(かき)市場で行われる。 |